お子さんの場合、早い時期に矯正治療を始めることで良い治療結果が得られたり、抜歯せずに治療ができる場合があります。
適切な治療のタイミングを逃さないよう、歯並びが気になった時点で一度ご相談ください。
ただし、必ずしもすぐに治療を開始するとは限りません。症例によっては永久歯が生え揃ってから治療した方がよい場合もあります。お口の中を診察してから、適切な治療時期をご説明します。
子供の矯正治療には、次の2種類があります。
乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に行う治療です。顎の発育を誘導しながら治療することで非抜歯治療の可能性が高まります。1期治療だけで終了する場合もありますが、多くは2期治療で最終的に歯並びを整えます。
永久歯が生え揃った後に行う治療です。1期治療の後に行う場合と、1期治療は行わずに2期治療だけでまとめて行う場合とがあります。
1期治療を行っている場合は、その分2期治療の期間が短くなったり、負担が軽くなります。
歯が並ぶための顎のスペースが不足しているため、歯並びがデコボコになっている状態です。
主訴 | 叢生 |
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使用装置 | 拡大床装置(3か月半) マルチブラケット装置(10か月) 保定装置(2年) |
抜歯の有無 | 非抜歯 |
主訴 | 叢生 |
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使用装置 | マルチブラケット装置(1年5か月) 保定装置(2年) |
抜歯の有無 | 抜歯(上下第一小臼歯を計4本) |
上の前歯が前に傾いたり、顎自体が前方に位置するために出っ歯になっている症状です。
主訴 | 上顎前突 |
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使用装置 | 拡大床装置(3か月半) マルチブラケット装置(1年1か月) 保定装置(2年) |
抜歯の有無 | 非抜歯 |
主訴 | 上顎前突 |
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使用装置 | マルチブラケット装置(1年5か月) 保定装置(2年) |
抜歯の有無 | 抜歯(上下第一小臼歯を計4本) |
下の前歯が上の歯より前に出て、噛み合わせが逆になっている症状です。
主訴 | 下顎前突 |
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使用装置 | チンキャップ 拡大床装置(3か月半) マルチブラケット装置(1年) 保定装置(2年) |
抜歯の有無 | 非抜歯 |
奥歯を噛んでも前歯の上下に隙間があき、食べ物を噛み切れないような症状です。
主訴 | 開咬 |
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使用装置 | マルチブラケット装置(2年3か月) 保定装置(2年) |
抜歯の有無 | 抜歯(上下第一小臼歯を計4本) |